大相撲一月場所七日目(20日・両国国技館)
○ 矢後 (押し出し) 湘南乃海 ●
東幕下筆頭の矢後が、同9枚目の湘南乃海(19)=高田川=を押し出しで下し、初日から4連勝!
勝ち越しを決め、来場所(三月場所)での十両復帰を確実にしました!
矢後が初日から土つかずの4連勝で、幕下1場所での十両復帰を確実にした。
自身より5センチ高い192センチの湘南乃海を相手に左を差すと、右のど輪で攻め立てて一気に押し出して完勝。
「少なからず緊張していました。ひとまず、ああ良かったな、という感じです」とホッと息をついた。
新十両として臨んだ昨年秋場所から2場所連続7勝8敗で負け越し、十両から陥落した。
年末年始は「力不足を感じていたので、足りないことを補えるように」と稽古に励んだ。
場所前の9日には、出稽古に来た横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=から右腕の使い方などを直接、教わった。
「目標としている横綱なんで、いろいろ教えてもらって吸収した。とてもプラスになった」と明かした。
今場所中は「気持ちの切り替えも大事」と夕食後に外出し、夜食を食べるのが日課。前夜(19日)は焼き肉定食を食べたという。
師匠の尾車親方(元大関・琴風)は、関脇となった1978年に左膝を負傷し、79年には幕下30枚目まで陥落。
そこから努力ではい上がり、81年に大関の座をつかんでいる。
矢後は「(親方に)普段からも言われているので、そういう(はい上がる)気持ちで取り組んでいる」と話した。
まずは十両復帰という“第一関門”を突破した。
「まだ3番ある。1個でも多く…というより、残り全部勝つ気持ちで臨みたいですね」。
十両昇進を決めた昨年名古屋場所同様、7戦全勝で堂々と十両に返り咲くつもりだ。<スポーツ報知より>