天風 十両初優勝!

2016年七月場所

出足の鋭い今場所を象徴するような取り口で、天風が初めて十両を制した。
「とにかく前に出ようと思った。優勝は初めてなので不思議な感覚だ」と声を弾ませた。
ただ一人3敗の千代丸が敗れ、勝てば優勝が決まる一番。203キロの天風は199キロと同じく巨漢の臥牙丸に体ごとぶつかり、左四つ十分の体勢となる。両まわしを引きつけ、ぐいぐい出て寄り切った。
「硬くなったというよりは、立ち合いで当たることに集中していた」。
勝ち残りの土俵下で目が潤んだように映ったものの「泣いていない。全部汗だった」と人懐っこい笑顔で否定した。
新十両の昨年春場所で10勝を挙げた後、5場所連続負け越しと苦しんだ。
「苦しい経験をして見つめ直した」と反省し、休む日もあった場所中の朝稽古を今場所は皆勤。
千秋楽の結果次第では新入幕の夢も広がるが「全然考えていない。優勝すら思っていなかったから」と笑い飛ばした。(2016/07/24 四国新聞)